恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
カラ~ン
コロ~ン



「あのさ」

「…ん?」

「…さや、ちょっとは抵抗しろよ。ヤバくねぇ?この体勢…」



ゆっくりと絹川くんに押され、次第に床に崩れ落ちた私たち。

空き教室の壁にもたれ、机に挟まれた狭い空間の中で

絹川くんとずっとキスをしてた。

体を触られ、ここが学校だって事を忘れそうになる。






制服のリボンに手をかけた絹川くんが、チャイムが鳴ったのをきっかけに、自ら指を止め躊躇した。


「…あ、うん。そーだね」

絹川くんのキスにうっとりしちゃって、何だかされるがままになってた。

…トロンとした目をパチパチして、体を起こす。



手を引っ張り、立ち上がらせてくれる。

「…ありがと」

「おぅ。…顔、赤いぞ」

頬を片方の手で押さえると、顔だけが熱い。

「ほんとだぁ~…」

「普段気ぃ強いのに、オトコの前ではふにゃふにゃになるタイプ?」

絹川くんは、私の手を握ったままフッと笑う。

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