恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
「…怒らないんだねぇ」

「へ?」

「え…だって。嫌じゃない?私…触られたんだよ?」

天ちゃん先輩の手の感触が、まだ残ってる。

胸に手をあてると、絹川くんは笑ってその辺に寝転がる。

「天の事だからぁ、いつかは何かやらかすだろな~て思ってたし。触られるぐらいなら、いーんじゃね?」

触られるぐらいって、どんだけ軽い行為~!?

クラスのみんなの注目浴びる中で、揉まれて大収穫とか私めちゃくちゃ恥ずかしかったんだけどぉ。

「ひど…」

「だから近づくなつったろ?守らなかった、さやが悪い」




絹川くん、意外と厳しいな。

私を好きだって言うから…てっきり心配してくれたり、天ちゃん先輩をど突いたりするのかと思ったよ。




そういえば、私が殴られた事でもそうだったっけ。

後で代わりに謝ってはくれたけど、大した事なさそうな、そんな態度だった。

二人からしたら、こんなのは日常茶飯事なのかな。




「さ~や」

絹川くんがニヤニヤ笑ってる。

「…何?」

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