恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
それにしても…

天ちゃん先輩は、何で絹川くんに会いに来たんだろー。

悔しいって、言ってたよね。




「その彼女…天ちゃん先輩に仕返しされなかったの?」

「うん、全然。元はと言えば、浮気した天ちゃんが悪いし。

もー二度と、目合わせる事もなかったってぇ」

…そうなんだぁ。

別れた彼女とは目も合わせられないような繊細な一面も、実は持ち合わせてるのかな。

それにしても、さすがに彼女の顔は覚えられるんだ?

オンナ覚えらんねーとか言ってたくせに。



…あれ?

「月ちゃあん」

「どーした?」

「今朝…、天ちゃんって月ちゃんを呼んでたよね?」

「…多分。何しに来たんだろね、今さら」

「だって、私の顔はまだ覚えてなさそーなのに…それって月ちゃんの事は覚えてるって事だよね?

すごくない!?あのフザけた彼が、わざわざ月ちゃんに会いに来たんだよ~?」

すごいのかな…って月ちゃんは首傾げてたけど

…少し嬉しそうだった。




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