恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
「じゃーガッコーじゃなかったら、ナニしてもい~ワケだ?先生寛大だなっ」

「絹川…調子に乗るなよ。ったく、そこの女もどうかしてるな」

絹川くんの体で見えないんだけど、カツカツと音がして先生が教室に入ってきたようだった。

きゃっ…ヤバい。

「おい、入ってくんなよ」

絹川くんが、先生から見えないように体をズラす。

「お前ら今から職員室に来い。学校の風紀を乱すヤツを野放しにできるか」

もう…

しょうがないよね。

絹川くんは私を隠してくれてるけど、この際。



絹川くんの肩越しに、ヒョコッと顔を覗かせると

少し離れた場所にいる先生と目が合った。




先生の目が点になってる。

「…皆川?…ん?違うよな」

先生は頭をブルブル振り、目をパチパチすると、眼鏡をかけ直して信じられないようにまた私を見る。

その瞬間、絹川くんがガッカリした顔で私を振り返る。

「…あのな。オレが隠した意味ねぇじゃん。何、顔出してんの?」

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