恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
「それよかさ、今から…うち来るか?」

「えっ?絹川くん…の?」




ドッキーン

家って、ヤバいよね。

いかにも…というかぁ。

「…何も、しない?」

「それは約束できねー。ヤなら、いーケド」

絹川くんの指が、私の唇をすくう。

ドキドキと高鳴る胸。



私…

今日とうとう…?




まぁ…学校の中よりは

いいよね?





ちょっと覚悟ができたその時、絹川くんがプッと吹き出す。

「ウっそ。今日は送ってくダケ」

そーなんだ?

ちょこっとガッカリした。

「用事あるの?」

「んーまぁな。まだ時間あるし…少し上がらせてもらお~かな」

絹川くんがニヤリと笑う。

うち…にぃ?

どうかな。

お兄ちゃんいたら、嫌だな。冷やかされそう。

元カレ初めて連れて行った時も…ひどかった。

どう酷いって…?

そりゃ~、もぉ。



『このチビ!さやに手ぇ出したら…てめぇ…彼氏だろーが、ぶっ殺す!!』

だもん。


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