恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
「う…ん」

「当麻知らね~ワケねぇじゃん。髪黒いから、一瞬わかんなかったケドな。

そーいやお前って、ダブったんだっけ?まさかさやと同じクラスとは」

え…と。

クラスは違うんだけど。



お兄ちゃんからしたらそんな事はどうでもいいらしく

絹川くんと私が仲良し?だって知って、すごく嬉しそーだった。



お兄ちゃんと絹川くん。

学校は違えど、たまに遊ぶ仲らしく。

二人は知り合いだったんだ。




「そ~か、当麻とさやが友達だったとは。だから言ったろ?オレの妹チョー可愛いって」

「マジっスね~。ヤバいっス」

絹川くんは私そっちのけで、しばらくお兄ちゃんと楽しそうに話してる。

「だろ?みんな写真見せるまで信じね~からな。で、他のヤツらは?」

お兄ちゃん、私たちが二人きりだとは思ってないみたい。

「オレが家連れてってって言ったダケ。二人だけど、何か?」

「…二人ぃ!?」

やっぱり。

お兄ちゃんは思った通り、過剰に反応してる。

「ホレました。オレに下さい」




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