恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
ブツブツ言いながら、立ち上がる。


「おい、当麻」

「…何スか」

「うちん中では…絶対さやに手ぇ出すなよ?手握んのも、キスも、オレがいない所でやれ」

オイオイ。

いなかったらいいのぉ~!?

よくわかんないんだけど、その線引き。




絹川くんは、ラジャ~とかって言いながら、あんまり聞いてなさそーだった。

だって、その後

お兄ちゃんがトイレに行った隙に、私の膝の上に足乗せてきたり。

戻ってくる前に、何もなかったように、隣に座る。




普段からお腹の弱いお兄ちゃんは、緊張したのか何度もトイレに立った。

その度に、絹川くんの行動はエスカレートしていく。





「も~…ダメだってば。お兄ちゃん怒ったら…コワい」

「大丈夫だって。ハラ壊してんじゃん。あの人いつもそーだから。当分帰って来ねぇって」

そう言いながら、隣に座ってた私を抱きかかえる。

絹川くんは座ったまま、私をお姫様抱っこ。

あぁ…私ってば、家で何やってんだかぁ。


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