恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
完全に気が動転してるし。

「わぁってマスって」

とりあえず返事してる絹川くん。

お兄ちゃんの扱い、よくわかってるなぁ。




「さてと。んじゃ、帰りマスわ。流星さん、また」

「…おう。さや、送ってってやれ」

「はぁい」

何なの、お兄ちゃん。




はぁ、やっぱり家に連れて来るんじゃなかったな。

家の外に出て、絹川くんを見上げる。

「ごめんねぇ、バカ兄貴で」

「オレ流星さん好きだぜ。まさか、さやの兄貴とは思わんかったけど?」

「…だよねぇ」

「さやに更に親近感わいた。もっとガチガチの兄貴だったら、オレなんか許して貰えねーよな?」

「そんな事ないよ。私が好きなんだから…」

「そか。ありがとな。オレも…スキ」




私をそっと抱き寄せ、嬉しそうに笑う絹川くんが愛おしいよ。

好き…。

もっと長く一緒にいたいな。





「絹川くん、今からどこに?」

「あ…そぉだ」

私の手を握り、フッと笑う。

「前から気になってんダケど。その呼び方…変えねぇ?」


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