恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
「ココ、うち」

「…へぇ。…えっ、入口どこっ!?」

当麻くんに連れて来られた家は、私が今まで見た事がないぐらいの豪邸だった。

だあって…

まるでお城のような石垣に囲まれ、入口が見えない。

「上。エレベーターでな、上がるんだな」

「そーなんだ。…えっ、エレベーターぁ!?」

エレベーターがあるお家。庶民の私は知りませぇん。

こないだうちに来てもらったけど…恥ずかし過ぎる。あんな汚い家によく上がってもらったよね。もう二度と連れて行けないよ。




こんなお家で育ったのに、昨日のお爺さんのお家が安心するって

…どういうコトぉ?




「…似合わねーだろ。オレ、嫌いなんだ。この家」

「いやっ、似合わないっていうか…普通じゃ買えないし。当麻くんのお父さん、一体何やってる人?」

「いや、それは聞かない方がいいんじゃねぇか?」

当麻くんはニヤリと笑うと、私の手を引っ張って、エレベーターに乗り込んだ。


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