恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
「あ…ディズニーだ。何で分かったの…?」

そのうちの一本は、私が好きなディズニー映画だった。

「そりゃ分かるって…」

当麻くんはニッと笑うと、DVDを持ったまま私を軽々と抱きかかえる。

「大丈夫?重くないかな…」

「全然。オレの腕力、甘くみんなよ?このまま駅まで行けるぜ」

ハハッて笑う当麻くんの胸に顔をうずめる。

「やだよー、恥ずかしいって」

ふふっ、幸せ。

嬉しくてニヤケちゃう。



当麻くんはそんな私に顔を近づけて、耳元でそっと囁く。

「お姫さま、ソファに運ばれたい?それとも…ベッド?」

「えっ!?」

ベッド!?

急に仰け反った勢いで、当麻くんがよろける。



うわ…

転けるっ。




と思ったけど、転けはしなかった。

さすが。



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