恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
もっと…
次の日のお昼休み。
いつものごとく、月ちゃんと机を向かい合わせにしてお弁当を食べていた。
「へ~。家にエレベーターがねぇ。凄ぉ。
絹川当麻のお父さん、色々手広くやってるみたいだよ。大半は息子や部下に仕事やらせて、本人は遊んでるみたいだけどね~」
「ふぅ~ん…そうなんだ」
「ふぅ~んって…さや、驚かないんだ?」
「当麻くん…お父さんの事良く思ってなさそうだったんだ。
それに、お兄さんも見かけたよ。何か雰囲気悪い人だったなぁ」
「兄貴も雰囲気悪いんだ?二人共、出来の悪い息子だわね」
月ちゃんは、ニヤニヤ笑ってる。
「も~月ちゃん、そんな事言わないでよ。当麻くんはきっと必死に何かと戦ってるんだから…」
「ハイハイ。恋は盲目?あんたがそこまで庇うなんてね。不良は嫌い~って言ってたくせに」
「当麻くんは別なの!あぁ見えて、優しいし」
出来が悪いだとか…自分の悪口言われたみたいな気分になり頬を膨らすと、月ちゃんが私の膨らんだ頬をプスッと指でさした。
「そうだ。絹川当麻んちって…数年前に建て替えたんだって。原因聞いた?」