恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
きっ…きゃーっ!

「やめてぇ!」

「待てって。トーマに会いに来たんだろ?アイツ、いねぇよ」

「え…?」

「しばらくガッコー来ねぇから、机ん中のヤバいもん取りに来たんだよね~。オレ」

ヤバいもんって…?

いやいや、それよりガッコー来ないってどういう事?

天ちゃん先輩にスカートを掴まれてる事も忘れかけて、彼の顔を食い入るように見つめる。

「教えてやろーか、どうしよっかなぁ~?」

ニヤニヤして、クイッと私のスカートを自分の方に引っ張る彼。

「私に手ぇ出したら…当麻くんが怒るんだから!触らないで…下さい」

一応、敬語で。

怒った口調だと何されるかわかんないよ。

「…どーかな?当麻は怒んないんじゃないかな」

「うそぉ…」

マジでぇ…?

嘘だって言いたいけど、確かに当麻くん…私と天ちゃんは選べないって、言ってたよね。

「所詮オンナは捨て駒じゃん?やったら終わり。どれでも一緒だろ…」

ムカ。何でそういう事言うかなぁ。本当にムカつく人だ。


< 231 / 390 >

この作品をシェア

pagetop