恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
当麻くんらしくない…

今にも泣きそうな表情だった。







「当麻くんっ!」

私が呼ぶより早く、天ちゃん先輩は振り返って当麻くんを思いっきり、殴った。

ドサッと、さっきの鶴くんなんて比じゃないほど強く…病院の廊下に投げ出される当麻くん。





思わず駆け寄り、天ちゃん先輩を睨む。

「病人に…何するんですか!?」

「…さや、下がってろ」

当麻くんは、私を押しのけ片足で立ち上がる。





「やめてよぉ」


天ちゃん先輩は、

当麻くんの肩を荒々しく掴むと、もう一度当麻くんを、思いっきり殴った。



ガッ




廊下に倒れ込む当麻くんの口から、血が吹き飛ぶのが一瞬見えた。





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