恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
当麻くんは何もなかったかのように立ち上がると、私に・・・私のお財布を突っ返した。

「勝手に人の財布ん中、見んな」



うわ、ホント自分勝手なんだから。

財布交換してって言ってきたのは、当麻くんでしょ!?_

辛くて何も話せないと思ってたけど、不安がどんどん怒りに変わっていく。



「何でぇ?しばらく持っててとか言うんなら、見られて困る物は事前にのけとくべきじゃない?」

「覚えてねーもん、のけれねーし」

「じゃぁ何が入ってたか、自分の口から言ってよ・・・」

「さやにはカンケーない」



む、ムカつくーっ!

思いっきり、関係あるんですけど。

今の彼女は私なんだよ。そんなのが当麻くんのお財布の中に入ってるんだと思うだけで、気分悪いよ。



「当麻くん、じゃあそれ…私が捨ててくる」

「はぁ!?」

「その写真の人。さっき天ちゃん先輩が言ってた、その…当麻くんと天ちゃん先輩で取り合った彼女なんでしょ?私だって、気分悪いよ。当麻くんがずっと持ってたって思うだけで」

そして…その意味あり気なクローバーは、何?







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