恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
「…嫌っ。当麻くん…」

立ち上がりかけた私は、次は違う人物に突き飛ばされた。




「聞き分けないオンナは、嫌いだよん。さ、帰んな」

私の頭上で笑っているのは、戻ってきた天ちゃん先輩だった。

「帰らないから!当麻くんを、どこに連れて行くの?」

「面倒くせーオンナだなぁ。てめーに関係ねぇだろが」

「関係ありますっ。当麻くんに無茶させないでよ…。そんな足でケンカなんて無理なんだから」

「ムテキの当麻なら、大丈夫だろ?こいつがいねぇと、オレっち勝ち目ねぇじゃん。

それに、当麻には返してもらわなきゃなんねー貸しがあんだよ」

天ちゃん先輩はバイクにまたがり、当麻くんを連れて行こうとする。




「…行かないでよ。当麻くんに、もし何かあったら、私…」

自然と涙がこぼれ落ちる。






月ちゃんに聞いたの。










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