恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
振り返ると…

そこにいたのは当麻くんじゃなく。

…天ちゃん先輩だった。






…何でこの人がここにいるの?





「当麻が戻ってくるって思って、まだ待ってたんだ?」

「…違います。待ってなんかないし」

弱々しく答えると、天ちゃん先輩は私のお腹をそっと覗き込む。

「ほら、体冷えてんじゃん。オンナのコは体冷やしちゃダメよぉ~って、昔ママに言われなかったぁ?」

…はぁっ?

何なの、この人。

ワケわかんないんですけどっ。




「体冷やすとぉ、当麻のコドモ産めなくなるよん」

「妊娠なんてしてませんっ!」

…ていうか、そういう行為自体してないしっ。

しかも、もしいたとしたら…お腹狙って殴った当麻くんは鬼畜だよね。

「あ、そーだったな。まだヤラセてなかったんだっけ」

天ちゃん先輩はニヤニヤ笑うと、私の背中をポンと叩いた。



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