恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
…何しに戻ってきたワケ?

まさか、私を迎えに来たんじゃないよね。





「ま、でもソレは賢明かな~」

「何が言いたいんですか?」

天ちゃん先輩は唇を閉じ、口角をキュッと上げる。

あ…

抜けた歯が見えなくなった。




その笑顔は、

月ちゃんの携帯に入っていた

あの…爽やか天ちゃん先輩そのもの。




「さ、帰るべ」

「帰るって…。私、一人で帰れますから」

取られた手を振り払うと、また別の腕を取られる。

「もう11時まわってんじゃん。当麻に襲われる前に、他の輩に襲われてもいーんかなっ?」

「大丈夫です。一人で…」

「…よくねぇよ。あんたに何かあったら、オレ当麻に顔立たねーじゃん。

お姫様は、ナイトに護られてナンボだぜ?素直にオレに送られな」





ナイトって…

よく言うよぉ。




「私からしたら、あなたの方がよっぽど危険なんですけど?

それに…当麻くんは、もう私なんか」





「…当麻?あぁ、そーだったな」



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