恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
「だからさぁ、何で当麻なんだ?って…思ったワケ。ま、最後にカンケー持ったヤツに頼りたかったのか。

あ~ぁ。できるなら…さ」

そこまで言って、天ちゃん先輩は夜空を見上げる。

「…何ですか?」





「…ん?もしあんたなら、どーする?当麻の子が腹ん中にいるとして、でもその子は、祝福されない…可哀想なコドモでした。

当麻は、既に他のオンナとうまくいっていて。それでも…産むか?」

当麻くんの子供が…

お腹に?





思わず、お腹に手をあてる。

私なら…

どうするだろう。






わかんないけど。私も…多分、産みたいって思う…のかな。





無責任?

…ううん。

もしそうなら。この子を守るのは、自分しかいないって、母として思うのかも知れない。





自分が愛する人の子供を産めるなんて…それ自体が幸せな事だよね。

少なくとも…お母さんだけはあなたを守るよ。

だから、祝福されない、可哀想なコドモなんて…言わないで欲しい。







おろせって周りに言われた時

もしかして、

彼女は

そういう気持ちだったのかも知れない。




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