恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
「多分、産み…ます」

「現実はあんたが思うほど、甘くないぜ?片親の子は、何かと疎外感あるし…常に家には誰もいない。

親は子供の為に必死で働けど、子供は寂しい思いをするばっかり…」

「そんなの…わからないし。お母さんが必死なら、きっと子供にも…伝わると思います」




私がそう言うと、天ちゃん先輩は

そうか…と、少し肩を落とした。





「…これだから優等生は困んだよなぁ?」

「今のは…女としての、正直な気持ちです。きっと、男の人には…わからない」

真っ直ぐ…

天ちゃん先輩の目を見て

伝えてみる。




すると、

意外にも天ちゃん先輩は、優しい顔で微笑んだんだ。





「…それって、母性?」

「さぁ…わかんないです」

「そか。でもさ、シングルマザーが多い世の中とはいえ。冷たい世間で生き抜いくのは…やっぱ肩身は狭いもんなんだぜ?」

「…え?」

「オレの、個人的な感想」




それって…もしかして。

天ちゃん先輩が

そうだって…いう事?



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