恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
「さや…顔上げな」

目線を上げた途端、当麻くんにいきなり抱きかかえられる。

「きゃっ…え、何っ!?」

ドサッとベッドに落とされ、当麻くんがその上に乗ってくる。

「カーテン閉めたら見えねぇから…いーだろ?」

「…はぁっ!?ちょっとぉ~。うぐ…」

当麻くんは片手で自分のスペースのカーテンを閉め、

私の唇を優しく包み込んだ。





ん…。

ダメ、久々のキスでもないのに

すごく体が反応してしまう。





…ベッドだから?

病院だから…?って、ダメダメこんな所でっ!





必死に当麻くんの腕を押し返すも、ビクともしない。





次第に、二人の静かな息づかいや

キスの音だけになる。






同じ病室の人は…

今までの私たちのやり取りを見て

面倒くさいヤツらだな…って顔でみんな出て行ったんだよね。

だから、今は二人だけの空間。




「…っ。やべ…脱がしていい?」

「やだっ。それは…無理」

わざと当麻くんを甘えるように見上げると、当麻くん…めちゃくちゃ悔しがってる。




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