恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
「先輩たちがここにいた事…誰にも言いませんから…帰っていいですか?」


震えつつ、先輩たちの顔を伺う。


怖いよぉ~…先生っ、早く来てぇ。


体育館から聞こえる校長先生の長い挨拶は、まだ終わりそうにない。

どうしよう。私このまま、根性焼きされるのかな。…嫌だぁ~。

手のひらを見つめ、ぐっと唇を噛み締めてると。


「…あんたさ、棘の道を歩むタイプだよな」


…へ?


金髪男はニヤリと笑うと、私から手を離して立ち上がる。


「えっ…どういう…」


意味ですか?って聞こうとすると、彼は落ちたタバコを拾い、そのまま歩き出す。


なっ…


何?


イバラの道って…。



< 36 / 390 >

この作品をシェア

pagetop