恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
金髪男の次に、歯のない先輩はニヤニヤ私の顔を覗き込むと、

「あんた可愛いから助かったなっ。 んじゃまったねー」

って言い残し、ふらふらしながら金髪男の後をついて小走りに立ち去っていった。

周りで私たちの様子を見ていた先輩も、みんな黙って後をついていく。






何だかわかんないけど…

私、

無事に入学式に戻れる?




胸がドキドキして

落ち着かない。





新入生代表の挨拶は、とりあえず無難に済ませたものの

その後もずっと、

彼の言葉が耳から離れなかった。








イバラの道…か。


『女は笑って、何事もそれなりに楽しくやり過ごせばいいんじゃないのー?

さやも、もうちょっと世渡り上手になんなさいよ』

友達の月ちゃんの口癖。


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