恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
でも…

そんな心配は、無用だったみたい。






だって当麻くんに

その事を言ったら…思いっきり、笑われた。







「バ~カ。無駄な心配しなくていーから。他のオンナに、オレが興味あると思うか?」

「…ううん」

「だろ?だったら、余計な心配すんな。オレはなぁ、普通のオンナには興味ねぇんだ」

「…はあい」

でも。じゃあ、私は普通じゃないって事?

「んなコトどーでもいいからさ。さや、午前中の授業の復習…しよーぜ」

「うん」




当麻くんは、私からなら素直に勉強を教わるようになった。

お昼休み…

いつもの空き教室で過ごすのが、

あの頃と変わらぬ私たちの日課になっていた。



風通しをよくする為に開けていた廊下側の窓から、通りすがりの後輩たちが

チラチラ覗いていくのがわかる。




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