恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
「カワイイ飴、ありがと。食べるのもったいないから、大切に…取っておくね」

て言ったら当麻くんは眉を寄せ、目をパチと開けた。

「…食えよ。腐るぞ?」




ホラ、やっぱり起きてた。

「腐らないよぉ。大切に、とっとく。永遠…に一緒にいられるように。

もしまたケンカしたら、これを見て…優しい気持ちを取り戻すね」




「食ったらまたもらいに行けばいーだろ。それに…優しい気持ち取り戻す必要ねぇじゃん。さや、優しーし?」

またもらいに行けばって…そういうもんじゃないんだけどなぁ。

「んー。でも、私、嫉妬したら怖いかもよ?当麻くん、人気あるし…」

「…はぁ?んなもんカンケーねぇだろ」



…うん。

関係ないよね。




こういう物で繋がれなくても、私たちの絆は深いはず。

だけど

あればあったで

それは御守りになるんだ。





「…当麻くんだって、クローバーの御守り持ってるよね?それと同じだよ」

「あぁ?あれはぁ…なんつーか。願掛けみたいな…」

もぉ。

同じコトなんだけど。



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