恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
そう…なんだ。

あぁ…やっぱり、

まだ、スキなの?




そう思った途端、当麻くんが私の頬を指で優しく撫でた。

「…でも、勘違いすんな。今は、さやだけが好きだから」

「うん」

…何を信じればいいの?

当麻くんの強い瞳と、言葉に…嘘はないと思う。

だけど…

捨てられないって。









「わかった。あの人と…幸せになりたかった、その…証みたいなものだよね?

私は今までそういう恋愛した事ないし。そういうの理解できるよう、もっと大人にならなきゃね。

今は、私と幸せになれるようにって思ってくれてるもん。だから…いい」

私も、当麻くんの頬に触れ…輪郭に沿ってなぞってみる。




今…

当麻くんにこうやって触れられるのは、私だけだもん。

過去の女の人に囚われず

今を…見つめていれば、いいんだよね。







「…一つ、間違ってる」




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