恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
「…あのさ、前に言ったろ?どっちか選べって言われたら、さやと天…どっちも選べねーって」

「うん、言ってたね」

それだけ、天ちゃん先輩が…好きだったってコトだよね。

裏切ってしまったけど、友達であり、いい意味でのライバルだった。





「今はさ、さやが一番大事だから。さや以上に大切なモンなんかねーよ」

当麻くんに、グッと引き寄せられ…

抱きしめられた。






この温もり…

私も、失いたくないよ。







彼女のコトは、天ちゃん先輩に…完敗ってコトだよね?

幸せになってねって、こんな形で…

人知れず幸せの後押しを、してあげてるんだ。

当麻くんて…

優しい。





「だからさ…許して?」


ニコッと笑顔になられ、ちょっとキュンとくる。







…かわいい。

うん、許してあげる!

そして、私も本当にもう気にしない。





だって…

この写真の三人。

すごく幸せそうなんだもん。




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