恋するキャンディ～私だけの甘々不良彼氏

今日は刺激が強いよ。私の方が…疲れるっ。

「そういう言い方やめろっつの。…とにかく、手出すなよ」

「あ～いよ」

わかってるのかどうか、天先輩はニヤニヤ笑ってるだけ。

そのうち絹川くんの腕をすり抜け、さっき私たちが遊んでたバイクの方へ、フラフラと歩き始める。





「…一人で帰れるか？」

「うん」

さっきの事はもう忘れてくれたのか、私の前に立つと、少し優しい笑みを私に向けてくれる。

「ま…あんたが自分で気をつけるしかねーかな。天、女なら何でもオッケーだからさ。あんま近づくなよ」

私が気をつけるって、結局そうなるんだ。

やっぱり見た目通り、かなり危ない先輩なんだねぇ。


「…わかった。怖いし、近づかない」

「それが一番。でもオレには歩み寄れよ？天はともかく…他のヤツからは、守ってやるから」

絹川くん、ちらっと私に目線を配り、フッと笑う。



ドキ

何なんだろう。

さっきまでムカついてたり、嫌がってたのに…

もう別れなきゃいけないんだ、と思うと少し寂しかったり。



…変なわたし。