君を僕の好きにさせて貰います(短編)
「僕はマカの行く高校に行きたいな」
「えぇ?苺ならトップ校いけるよ!!私なんかに合わせちゃ駄目だよ」
ね?と小さい子をあやすように笑うと苺は笑って「何で?」とさっきよりも首を傾げた。
何でって言われてもなι
「僕と同じ高校行くの嫌?」
「嫌じゃない!!でもさ」
苺はカタンとティーカップを机の上に置いて上半身だけ動かして引き出しからクッキーを取り出した。
それからチョコクッキーをあーん。と私の口に入れた。
「ありがとう」
モグモグさせながら言うと苺は満足そうに微笑む。
「5歳の時にマカが転けた僕の膝に絆創膏を貼ってくれたんだ。
それから僕はマカが欲しいって思った。優しいマカをね、貰おうと思った」
とんだ爆弾発言に私は噎せかえってティーカップに入った残りのお茶をぐい飲みした。