君を僕の好きにさせて貰います(短編)
「大好き」
「どのくらい?」
ニコニコと答える苺。
あるいみ鉄仮面かもしれない。
「狂うほど」
笑顔で言うとまた息を飲むその言葉に手を話した。
「好きだよマカ。何して欲しい?」
狂うほど好きって言うわりに狂わない苺。外れないの鉄仮面。感情剥き出しの私とは正反対の苺。
苺の鉄仮面が外れたところ、みたいな
「苺がしたいことして欲しい」
ねえ、素顔を見せて。
ニコニコ笑う苺の顔を撫でると、その手に苺の手が添えられた。
「言ったよね。狂うほど好きって」
「うん」
「壊れちゃうよ?」
表情変わらない苺。どこか好奇心に充ちた目をしていて、怖さもあった。
だけど
「苺なら構わない」
その言葉に苺は鉄仮面を外して苦笑を浮かべた。
「なら、君を僕の好きにさせて貰います」