君を僕の好きにさせて貰います(短編)


「怖いの?」

「正直に言うと…少しだけ」

苺はさっきよりも満面の笑みを浮かべて私の頬にキスを落とした。

「怖いんだ。これがマカの怖がる顔なんだ」

絶対楽しんでる!!


身の危険を感じたものの、いいかな。なんて思い始めたまだ子供と大人の中間地点の中3の私!!

「そそるね」

ゾクリとして苺を見る。

「キスで足りる?そんな苺みたいな顔して」

言ってる苺の顔がサディストだ。サディスティック王子だ。

「やぁ」

胸元にキスされて思わず声が出る。

「駄目かも。でも我慢しなきゃマカに嫌われるね」


(本当は無茶苦茶にしてしまいたいけど、君のために我慢するよ)


笑った苺はやけに艶っぽくてどんどん幼なじみの線を消していってしまった。



[完]2010.1.27 ー 茅乃


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