TeFU TeFU ~蝶の媚薬~

私を押さえ込んでいた奴は朝日姐さんを見るなり、私を離し頭を床に着くぐらい下げた。


「朝日さん
申し訳ございません。御就寝中だと知らずに...」


朝日姐さんは肩にかけていた着物を着直すと、男をみてから、目線を私に落とした。



(殴られる)



そう思って、咄嗟に目を閉じた。


朝日姐さんは、肌は綺麗で白い。髪も艶やかで黒い。

歌も琴も...


ただ…気に入らない事があるとすぐに手をあげるのが、玉に瑕……




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