TeFU TeFU ~蝶の媚薬~
姐さんは男の頭を蹴り飛ばすと、私の胸ぐらを掴み、自分の部屋に投げ入れた。
『ごめんなさい…』
煙管に火をつけ、姐さんが私を見下ろした。
「何があったんや..?
あ、嘘なんかつくんじゃねえぞ。嘘ついたら、煙管の灰を頭に乗せるからな」
口ではこう……いや、この人ならやりかねない
この遊廓で…
もしかしたら、この街で一番綺麗で狂暴かもしれない…
「早よ、言えや」
煙管の煙りを私にかけた。
*