TeFU TeFU ~蝶の媚薬~

姐さんは男の頭を蹴り飛ばすと、私の胸ぐらを掴み、自分の部屋に投げ入れた。


『ごめんなさい…』


煙管に火をつけ、姐さんが私を見下ろした。


「何があったんや..?

あ、嘘なんかつくんじゃねえぞ。嘘ついたら、煙管の灰を頭に乗せるからな」


口ではこう……いや、この人ならやりかねない

この遊廓で…

もしかしたら、この街で一番綺麗で狂暴かもしれない…


「早よ、言えや」


煙管の煙りを私にかけた。




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