TeFU TeFU ~蝶の媚薬~
第四夜
◇
「姐さ―ん、え津姐さん」
ゆず波が私を呼んでいる。
『呼びに来てくれたのかい?今行こうとしたところだよ。』
「ほんと?幾松(イクマツ)様は早く会いたがってるよ。
でも姐さん凄いよね…。
あんな高貴な方に想われて…あ、すみません…」
ゆず波は何かを感じとり謝った。私の顔が一瞬、強張ったからだろう。
『すまない…怖がらせて…
それに今日は一緒に寝れないよ。』
*