TeFU TeFU ~蝶の媚薬~
夜が明け、辺りが少し明るくなりつつある時に、私はある部屋の前にいた。
スウーと、襖を開けると横たわっている人が一人。
足音で判断したのだろう。首だけ動かして此方をみた。首しか動かせないのだ。
『利つ…。』
親友は少女から女性に成長した。
元から艶やかな顔つきだったけれど、情事の紅い頬は未だ引いていない。
散りばめられたちり紙や白い肌から見える紅い華が、その激しさを物語っている。
『大丈夫…?』
「うん…。腰痛い。」
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