TeFU TeFU ~蝶の媚薬~
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『え?!朝日姐さん、それは本当?』
あの猿と呼ばれていた男(青柳屋内で。もちろん本人は知らない)がお役人に連れて行かれたとか、どうとか。
成り上がり者だったようで、ある功績を認められ、大金と身分を獲得した猿は、自分の器を図り違いしたらしい。
昔、手が届かなかった遊廓に通うようになった。
どうせ買うなら花魁を。
…見事に猿は花魁を、朝日花魁に心を奪われたようだ。
身体を繋げても、心までは繋がらなかったのに。
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