神への挑戦
目の前でジンに激昂していう男は、ハヤトが会いたがっていたタケシだった。どうやらタケシは、ハヤトがこの睡蓮会本部に来ている事に怒っているようだ。

「色々と不都合があってね…成り行きさ」

ジンはそう話すとタケシに笑顔を向ける。タケシはそんなジンの様子を見て、掴んで居た胸倉を放した。

ジンはタケシに嘘をついてた。ハヤトを意図してこの場に連れてきたのはジンそのもの。

不都合でもなんでもない。だがタケシにはそれを確認する術はなく、ジンの話を信用する以外の選択肢はなかった。

「それより作戦を続行しよう。これからが本番なんだからさ…都落ちのね」

「…そうだな。さっさと終わらせよう…いつ俺の正体がバレてもおかしくないしな」

ジンの協力者とはタケシの事だった。タケシが睡蓮会の裏情報をジンに流し、こうしてジンはこの場に来る事が出来たのだった。

「じゃあさっさと頼もうかな。椎名さんの所に案内して?」

「あぁ…チャンスは一回きりだからな。慎重に行けよ」

「解っているさ。作戦に抜かりはないから安心しなよ…」






こうしてジンの作戦は実行に移された。

そして激動の一日目は、最悪の結果になり…終わった。

どこまでがジンの思惑だったかは解らない。だが確かに終わった…。

多数の死傷者を出す結果を残して…。
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