神への挑戦
俺は特別な存在なんだ。

それは俺の過信からくる発言じゃない。

事実そうなのだ。

なぜなら俺は生きているから。

死ぬはずの俺が生きている。

死ぬのが普通のあの状態で俺は生きていた。

心が生きていた。脳が生きていた。

俺の脳から恐怖が消えた。タガが外れて、恐怖の感情が壊れてしまったのかもしれない。

きっとあの時の反動のせいだな。

なんかこう…もやもやが消えた感じ。

すごくクリアなんだ。脳内にノートがあって、そのノートは自分で書き込めるし、消すことも簡単で…脳内に大きな空洞が出来た感覚かもしれない。

だから俺は書き込んだんだ。自分のするべき行動を…。

考えて。考えた。

時間の許す限り考えて、勉強した。

それは今も続いているかもしれない…。

だって、考えるということに終わりはないから。

現実は、一時間経てば考えもつかない状況になる事も少なくないからね。

でもある時俺は気付いたんだよ。

人が起こす出来事の場合、人をうまく使えば、ある程度の操作は出来るってことにね。

人を操作する方法。俺はそれは勉強したかった。

出来るだけ難しい環境でそれを学びたかったんだ。

そんな俺に朗報が耳に入った。

ジャッジタウンという不可思議な場所があるというね。
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