神への挑戦
心底興味がないようにそう言うと内藤は、自分のデスクの椅子に腰掛け、机の上に足を放り投げた。
「ずいぶんと冷たいんだな。一応仲間なんだろ?」
同じ場所で暮らし、同じ様な職についている人間が死ぬ事を何とも思わないという内藤。俺も同じ穴のむじなだが、少なくとも何とも思わないとまでは言わない。
それが自分の敵だった場合、敵の一つでも取ってやろうとは思うはずだ。
「仲間ねぇ…俺にとっては顔見知りも、地球の裏側で餓死している奴も全部同じだけどな。死のうが生きようが興味がない。というかそういう考えの人間じゃないと俺の立場にはなれないぜ。俺の場合は適材適所なのさ。生死にこだわり過ぎる人間は、ここじゃ正気じゃいられない。言ってる意味わかるだろ?」
「わかりたくもないな…あいにく俺はお前らの気持ちを理解する気はない」
ここまで来たら内藤に気を使う必要もない。俺は俺の意見を言わせてもらった。
というか初めからそんなに気にはしてなかったが。
だが気持ちは一気に切り替わった。これではっきりと敵として向き合うことが出来るからな。
「それだ。こんな場所に居ると一般常識とかどうでも良くなってくるからな。その意見が俺は欲しかったのよ。道徳とか一般論とかそう言った偽善に俺は飢えているんだ…」
何が嬉しいのか内藤は、心底楽しそうにそう言いながら俺に笑顔を向けてくる。相変わらず癇に障る笑顔で…。
「どう思おうがアンタの勝手だが、協力してくれるなら少し聞きたい事がある。睡蓮会幹部の情報を知りたい。出来る限り詳しく教えてくれ」
俺が敵意むき出しで内藤に話しかけているのに、リュウは相も変わらず冷静な表情で内藤に話しかけていた。
すると内藤は少し考える素振りを見せると、明後日の方向を見ながら答えてくる。
「実は俺も詳しいところはわかりかねるんだよな。知っている奴と知らない奴がいるんだ。まぁ俺の上役とかなら知ってるからそれを教えようか?」
上司の情報を簡単に敵に教えるなよ。お前は何でもありなのか?
リュウが頼むと一言返すと、内藤は話し始めた。
「ずいぶんと冷たいんだな。一応仲間なんだろ?」
同じ場所で暮らし、同じ様な職についている人間が死ぬ事を何とも思わないという内藤。俺も同じ穴のむじなだが、少なくとも何とも思わないとまでは言わない。
それが自分の敵だった場合、敵の一つでも取ってやろうとは思うはずだ。
「仲間ねぇ…俺にとっては顔見知りも、地球の裏側で餓死している奴も全部同じだけどな。死のうが生きようが興味がない。というかそういう考えの人間じゃないと俺の立場にはなれないぜ。俺の場合は適材適所なのさ。生死にこだわり過ぎる人間は、ここじゃ正気じゃいられない。言ってる意味わかるだろ?」
「わかりたくもないな…あいにく俺はお前らの気持ちを理解する気はない」
ここまで来たら内藤に気を使う必要もない。俺は俺の意見を言わせてもらった。
というか初めからそんなに気にはしてなかったが。
だが気持ちは一気に切り替わった。これではっきりと敵として向き合うことが出来るからな。
「それだ。こんな場所に居ると一般常識とかどうでも良くなってくるからな。その意見が俺は欲しかったのよ。道徳とか一般論とかそう言った偽善に俺は飢えているんだ…」
何が嬉しいのか内藤は、心底楽しそうにそう言いながら俺に笑顔を向けてくる。相変わらず癇に障る笑顔で…。
「どう思おうがアンタの勝手だが、協力してくれるなら少し聞きたい事がある。睡蓮会幹部の情報を知りたい。出来る限り詳しく教えてくれ」
俺が敵意むき出しで内藤に話しかけているのに、リュウは相も変わらず冷静な表情で内藤に話しかけていた。
すると内藤は少し考える素振りを見せると、明後日の方向を見ながら答えてくる。
「実は俺も詳しいところはわかりかねるんだよな。知っている奴と知らない奴がいるんだ。まぁ俺の上役とかなら知ってるからそれを教えようか?」
上司の情報を簡単に敵に教えるなよ。お前は何でもありなのか?
リュウが頼むと一言返すと、内藤は話し始めた。