見えないアナタへ〜SHORT STORY〜
●見えないアナタへ
ざわざわ……
この世界には音が溢れている。
それは、俺の心を癒していくんだ。
もう、ヘッドフォンもイヤホンもしていない。
さぁっ……
風が耳のわきを通る。
また、笑っているんだろ? 華。
風となった君の声はちゃんと聞こえているよ。
空を見上げて、耳を澄まして。
俺は幸せです。
見えないアナタへ伝えたい。
今度会ったら、突き落とした理由、ちゃんと聞いてやるからな。
【END】