ミックスラブルス

新ミックスダブルスペア結成・始動

「高畑、花原試合するからここに来い」

俺たちがコートに着いたら雷門部長が俺たちを呼んだ。

「はい」

俺たちは返事をしてから雷門部長の元へ走った。

「まずは手始めに女子同士のダブルスと試合をやってみろ」

俺たちが着いたら雷門部長が真剣な眼差しで言った。

「はい」

俺たちは返事をして試合の準備を始めた。

「高畑くん、あの二人はボレーが苦手だからあまりポーチには出てこないと思うよ」

花原さんが準備している俺にアドバイスをしてくれた。

「そうなの、それならこっちはポーチとサイド抜きを中心に攻めてくか」

俺は花原さんのアドバイスを聞いて思いついたことを提案した。

「そうだね、じゃあ・・・ポーチの時の合図決めない？いきなりだともしもの時にカバーできないから」

花原さんが考えながら提案してきた。

「確かに相手にわかりにくい合図を考えたほうが俺もいいと思うと」

俺は腕を組んで考えながら言った。

「じゃあ、合図どうしようか？」

花原さんも悩んでいた。

「俺はこれまで合図をしたことがないから仲間の動きを見て対応してたよ」

俺はこれまで合図をしたことがなかったからこのひとつしか思いつかなかった。

「そうなの？私は時々合図してたからと思ったんだけど・・・そうだ、ポイント間の相談の時に話し合っておいて動きを見て判断ってのはどうかな？」

花原さんは試合モードに入ったのか全然かまなくなっていて俺はびっくりした。

「それいいと思うよ、それなら慣れてくればカバーがちゃんとできるようになると思うよ」

花原さんのアイデアがいいと思ったから、俺はついアイデアが見つかって嬉しくなってこれから始まる試合がわくわくしてきた。

「早くしろ、相手を待たせるな」

雷門部長がコート上で待っていた。

「はい」

俺たちはラケットを持ってコート中央に立った。

「これよりミックスダブルスの試合を始めます、お互いに、礼」

「お願いします」

主審である雷門部長の推進の元試合が始まった。

「フィッチをお願いします」

雷門部長が試合をする俺たちに言った。

「スムース、ラフ、どっち？」

相手がラケットをネットの上に載せながら言ってきた。