ミックスラブルス
三日前の部活では高畑くんを気にしすぎたせいで試合中によそ見をしてしまい顧問の上島先生に集中ができてないと怒られてしまったし、一昨日は前日の夜はずっと高畑くんのことを考えていたせいで地理の宿題を忘れて周りの人に珍しいと言われてしまったりと段々高畑くんのことを考えすぎて自分の生活パターンが崩れてきてしまって、そのせいで私は自分の力だけではどうしようもできないほどの不安でいっぱいいっぱいになっていた。今は放課後の部活で練習をしている最中なのだが私は高畑くんのことを考えていたせいで再び先輩の呼び出しにまったく反応をしなかったせいでゲーム形式の練習の始まりを遅らせてしまった。部活が終わった後に上島先生に注意されてしまうことをしてしまった。ここ三日間の自分の失敗に私は自分では何もできないのかと絶望感に捕らわれていた。
「何でこうなるんだろう。もしかして私って不器用なのかなぁ」
部室でただ一人そんなことを言いながら帰る支度をしていた。支度を終えて部室から出ると隣の男子の部室の方から声をかけられた。
「花原さん、最近調子が悪いみたいだけどどうしたの?」
「笹本くん、悩み事を考えててそれで」
笹本大地。同じ公式テニス部所属。彼女はいないらしいが、いてもおかしくないくらい真面目で誰に対してもとても優しい男子。テニス部の中ではそんなに目立ってはいないが試合には出ている実力者。また部活にバイト、学級委員ととても忙しい人ということでも有名になっているほどの頑張り屋。
「花原さんも悩み事ってあるんだ。もしよかったら俺がその悩み事の解決法を一緒に考えるけど」
「それはありがたいけど笹本くん忙しそうだから悪いよ」
確かに相談相手になってもらえるのはありがたいけど忙しい笹本君を私の悩みだけで振り回すのはさすがに悪いと思った。
「だけど花原さん、そんなに小柄な体に悩み事を一人で抱え込むのはよくないと思うんだ。だから俺にその相談役をさせてもらえないかな。最近花原さんが元気じゃないのが気になってしょうがなかったんだ」
「何でこうなるんだろう。もしかして私って不器用なのかなぁ」
部室でただ一人そんなことを言いながら帰る支度をしていた。支度を終えて部室から出ると隣の男子の部室の方から声をかけられた。
「花原さん、最近調子が悪いみたいだけどどうしたの?」
「笹本くん、悩み事を考えててそれで」
笹本大地。同じ公式テニス部所属。彼女はいないらしいが、いてもおかしくないくらい真面目で誰に対してもとても優しい男子。テニス部の中ではそんなに目立ってはいないが試合には出ている実力者。また部活にバイト、学級委員ととても忙しい人ということでも有名になっているほどの頑張り屋。
「花原さんも悩み事ってあるんだ。もしよかったら俺がその悩み事の解決法を一緒に考えるけど」
「それはありがたいけど笹本くん忙しそうだから悪いよ」
確かに相談相手になってもらえるのはありがたいけど忙しい笹本君を私の悩みだけで振り回すのはさすがに悪いと思った。
「だけど花原さん、そんなに小柄な体に悩み事を一人で抱え込むのはよくないと思うんだ。だから俺にその相談役をさせてもらえないかな。最近花原さんが元気じゃないのが気になってしょうがなかったんだ」