ミックスラブルス
「ここに花原さんを連れてきたのは聞いて欲しい話があるからなんだ」
「え、私に聞いて欲しい話ですか?」
大きな木を見上げながらそう話してきた笹本くんをいきなりなんだろうと少し驚きながら顔を見た。だけど笹本くんは私のほうを向くことなくそのまま話し続けた。
「花原さん、高畑くんのこと好きなんだよね」
「え、なんでそのことを?」
「あれだけ高畑くんと他の人に対する態度が違ければ誰だって気があると気づきますよ」
「私そんなに分かりやすい態度してたんですか」
「まぁね。だけど何で高畑くんなんですか?」
「え、何でそんなこと聞くの?」
「それは」
そう言うと笹本くんはいきなり私の方を向いて私の両手を掴みながら真剣な眼差しで見てきました。あまりに突然のことだったのでびっくりしてその場で硬直してしまいました。すると笹本くんは一回深呼吸をしてから再び話し始めました。
「俺がそのことを気にする理由は、花原さんのことが・・・好きだからです。この僕と付き合って欲しいんです。僕と一緒に幸せになって欲しいんです」
「え」
これまで笹本くんに大切に想われているなんて気づいていなかったので、あまりの驚きに一瞬頭の中が真っ白になってしまいました。まさか笹本くんが。
「花原さんが高畑くんのことを想っているように俺も花原さんのことが好きなんだ」
「笹本くんが私のことをそう想ってくれるのは嬉しいけど、私は」
「さっきも聞いたから知ってる。だけどそのことを承知の上で告白したんだ」
「だけど」
「前までは高畑くんとのほうが良かったかもしれないけど、今じゃろくに話も出来ないんだからそんな辛さを感じているんだったら俺がその辛さを受け止めるよ。部活に入って初めて花原さんと話した時からずっと気になってたんだ。そんなのが続いているうちに花原さんに対する本当の気持ちに気づいたんだよ。だから高畑くんとじゃなくて俺と付き合ってくれないかな」
「いや」
「え、私に聞いて欲しい話ですか?」
大きな木を見上げながらそう話してきた笹本くんをいきなりなんだろうと少し驚きながら顔を見た。だけど笹本くんは私のほうを向くことなくそのまま話し続けた。
「花原さん、高畑くんのこと好きなんだよね」
「え、なんでそのことを?」
「あれだけ高畑くんと他の人に対する態度が違ければ誰だって気があると気づきますよ」
「私そんなに分かりやすい態度してたんですか」
「まぁね。だけど何で高畑くんなんですか?」
「え、何でそんなこと聞くの?」
「それは」
そう言うと笹本くんはいきなり私の方を向いて私の両手を掴みながら真剣な眼差しで見てきました。あまりに突然のことだったのでびっくりしてその場で硬直してしまいました。すると笹本くんは一回深呼吸をしてから再び話し始めました。
「俺がそのことを気にする理由は、花原さんのことが・・・好きだからです。この僕と付き合って欲しいんです。僕と一緒に幸せになって欲しいんです」
「え」
これまで笹本くんに大切に想われているなんて気づいていなかったので、あまりの驚きに一瞬頭の中が真っ白になってしまいました。まさか笹本くんが。
「花原さんが高畑くんのことを想っているように俺も花原さんのことが好きなんだ」
「笹本くんが私のことをそう想ってくれるのは嬉しいけど、私は」
「さっきも聞いたから知ってる。だけどそのことを承知の上で告白したんだ」
「だけど」
「前までは高畑くんとのほうが良かったかもしれないけど、今じゃろくに話も出来ないんだからそんな辛さを感じているんだったら俺がその辛さを受け止めるよ。部活に入って初めて花原さんと話した時からずっと気になってたんだ。そんなのが続いているうちに花原さんに対する本当の気持ちに気づいたんだよ。だから高畑くんとじゃなくて俺と付き合ってくれないかな」
「いや」