弱者に生きる価値なし。
「おはよ、水原。」

水原は微かに震えているようだったが、小さな小さな声で「おはよう…」と返してきた。

「なんか今日雰囲気ちがくない?」

私が言うと、水原はそっと自分の髪に手をやった。

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