†小悪魔の捕まえ方†
俺の唸り声にビクッと背中を振るわせたヤツ。
俺はそいつめがけて歩き、
その首根っこを掴みあげた。
「ちょっとお。
セーター伸びるんですけど!」
「うるせぇよ。
何コレ。知らねんだけど俺」
セーターを掴まれ、
むっとする石倉に校内新聞を突きつける。
「無許可だよなコレ」
「・・・・・・・・えへ」
・・・・・・・確信犯か。
ぺ○ちゃんみたいに舌を出した石倉に、
一瞬殺気を覚えたのは言うまでも無い。
そんな俺に気が付いたのか、
石倉は青い顔しながら必死に弁解してくる。
「違うんだってば!
あたしはね! 一応止めたわけ!!
やっぱ無許可はダメなんじゃないかって!
でも他の女子部員が
許可なんてくれるわけ無いって!
さすがの谷澤君も新聞で募集したら、
参加しざるを得ないからいいのって!!」
「・・・・・・・」
長台詞お疲れ。
そして永遠に黙っててくれ。