†小悪魔の捕まえ方†
ゴン
その福森の言葉に、
頭を自販機にぶつけた。
「やだ。大丈夫?」
「・・・・・・・」
・・・・・・だよな。
そりゃあ知ってるよな。
つーか多分新聞に載ってた
俺の(隠し撮り)写真撮ったのもコイツだよな。
その場にしゃがみこんだ俺は
マフラーぐるぐる巻きの福森を見上げた。
「禁句だった?」
そう言いながらなぜか
楽しそうに笑う福森。
なんだこいつは。
おもしろがってんのか?
ムッと眉間に皺をよせて
福森から顔をそらした。
「・・・笑い事じゃねーし」
「ごめんごめん」なんて言う福森の顔は
やっぱりどこか笑いが入ってる。
「久しぶりに一緒に帰ろっか」