†小悪魔の捕まえ方†
ふわり。
この言葉がほんとにぴったりなくらい、
福森はそう言ってふわりと笑った。
そんな笑顔を見せられた俺は
断るなんてことはなく。
「ん・・・・・・」
小さくそう返事をしていた。
自販機から取り出した飲み物に少し口をつけたところで、
「くちゅん」
すぐ隣で福森がくしゃみをした。
赤い顔してスカートは短くて
コートすら着てない。
そら、さみーわな。
ポケットに手を突っ込んで小銭を握り、
それを自販機に投入。
これでいっか。
テキトーに選んでボタンを押し、
屈んで出てきた飲み物を取った。
「ん」
「え?」
「やる」