†小悪魔の捕まえ方†
「くそー、何で宙人ばっか!
オメーどんな細工したんだよ!!」
「なんだよ細工って」
また俺の席に勝手に座る郁也。
こいつも前と変わらない。
どんだけ福森の近くにいたいんだ。
でもコイツは、
福森を好きって訳ではなさそうだ。
だって・・・・・・
「んで、宙人クンはいつになったら
天音ちゃんに告るんですかー?」
「・・・・・・・」
こういう奴だ。
「声デケー・・・・・・」
「なはははー」
俺はコイツのおかげで、
まぁ、何と言うか・・・・・うん。
自分の気持ちに気が付いたのだ。
「郁也のおかげって言うのが、
なんか腹立つなー・・・・・・・」
「1人で何言ってんの?」