†小悪魔の捕まえ方†
ぶつぶつ文句を言う俺。
そんな俺をはぁ?って顔で見てる郁也。
無言状態でにらみ合ってる俺らの元に、
ばたばたと騒がしい足音が聞こえてきた。
次第に足音は大きくなり、
気づいた俺が顔を上げると
満面の笑みで何かの紙を片手に
ずんずん歩いてくる
新聞部・石倉の姿があった。
あ。なんか嫌な予感。
「たーにざーわくぅぅぅん♪」
「きもい」
「真顔で言うのやめてくんない?」
「んだよ・・・・・・」
「あれ? テンション低くない?」
そうだよ。低いよ。
石倉が俺に絡んでくるときは、
必ずといっていいほど低いよ。
それに今日は確か・・・・・・
「今日発行した学校新聞見た?」