有名人になった彼



帰りぎわ
「ねむたい。おんぶ。」

とわたしが不機嫌目に言ったら


「はいはい。」

といってくれおんぶしてくれることになった。



しかも2つのカバンを
両腕にかかえながらの
わたしのおんぶ(笑)



タカシは別にマッチョではなかったし
筋肉で腕がめっちゃ太いとゆうわけでもなかったが
力持ちだった。




わたしがおんぶしてもらいながら
「タカ歌うの上手いね。そんなんだったらかな歌手になりたかったのに自信なくすんだけど」
といってみたら
「かなでも自意識過剰じゃなくなることあるんだぁ。てか歌手とか(笑)想像つくんだけど。」

といってくれた。



とっても嬉しかった。


実はわたしは
歌手になりたかったが
5人くらいのグループ歌手になりたかった。

だからきいてみてしまった。


「ねぇタカ?一緒に歌手にならない?」



そしたらタカシが

「じゃあ首にチュウして」



おんぶしてたから
きづかなかっただろうけど
わたしは顔が真っ赤になった。


普段のわたしなら
1000円くれたらいいよ
とか
え〜どうしようかな〜
とか言うはずなのに
わたしは自然と首にキスしていた。




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