有名人になった彼
部屋にはいってきた
タカシは黙ったままだった。
わたしからもなにも話さなかった。
タカシは
なにも言わずわたしを押し倒して
馬乗りして体をなでてくる。
タカシがなにも言わないで
こんなことするのはありえない。
タカシのこんな顔初めてだ。
タカシはわたしの顔を見なかった。
でも一瞬顔を見た。
その瞬間タカシは
動くのをやめて
わたしの横で寝始めた。
眉間にしわがよった顔で寝ているタカシに
わたしはいまおかれてる状況も忘れ
見とれていた。